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フレイル~Part8~
  • フレイルにおける栄養と口腔ケア

フレイルは、身体機能や認知機能だけでなく、栄養状態や口腔の健康とも密接に関連しています。高齢者の健康維持には、バランスの取れた栄養と口腔のケアが不可欠です。この記事では、フレイルにおける栄養と口腔の役割、その予防方法について詳しく解説します。

 

フレイルと栄養状態の関係

フレイルの進行には、栄養不良が深く関わっています。栄養不良は筋力低下や免疫力の低下を引き起こし、フレイルのリスクを高めます。また、栄養不足は身体だけでなく、認知機能や精神状態にも悪影響を与えます。

  1. タンパク質の重要性
  2. 筋肉の維持・増強には、十分なタンパク質の摂取が必要です。高齢者は、食欲の低下や咀嚼力の低下から、タンパク質摂取量が不足しがちです。肉、魚、卵、大豆製品など、良質なタンパク質を含む食品を積極的に取り入れることが推奨されています。
  3. ビタミンとミネラル
  4. ビタミンD、カルシウム、ビタミンB群など、骨や筋肉の健康維持に必要な栄養素も重要です。特にビタミンDとカルシウムは、骨密度を保つために欠かせません。日光浴や乳製品、小魚などを通じてこれらを補うことが推奨されます。
  5. 食物繊維と腸内環境
  6. 腸内環境の改善も、フレイル予防に重要な要素です。食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、消化吸収を助ける役割があります。野菜、果物、全粒穀物などを日常の食事に取り入れ、腸内環境を整えることも大切です。

フレイルと口腔の健康

口腔の健康状態は、食事や栄養摂取に直接影響を与えるため、フレイルの予防において非常に重要です。歯や歯茎の健康が損なわれると、咀嚼や飲み込みが難しくなり、結果として栄養摂取が不十分になることがあります。

  1. 口腔機能の低下  
  2. 高齢になると、歯の喪失や歯茎の衰え、口腔乾燥症(ドライマウス)など、口腔機能が低下するリスクが高まります。これにより、食べ物をうまく噛み砕くことが難しくなり、栄養バランスが偏りがちになります。
  3. 口腔ケアの重要性
  4. 日々の口腔ケアは、歯や歯茎の健康を保つために欠かせません。歯磨きやデンタルフロスの使用に加え、定期的な歯科検診も重要です。また、口腔乾燥を防ぐために、こまめな水分補給や唾液分泌を促すガムを噛むことも有効です。
  5. 義歯(入れ歯)の管理
  6. 義歯を使用している場合、その適切な管理も重要です。義歯の不適合は、咀嚼機能の低下や口腔内の炎症を引き起こす原因となります。義歯のフィット感を定期的にチェックし、必要に応じて歯科で調整を行うことが推奨されます。

栄養状態と口腔の健康を保つための具体的な対策

栄養と口腔の健康を維持するための具体的な方法をいくつか紹介します。

  1. 1.バランスの取れた食事の実践
  2. 食事は、栄養バランスを考慮したものを選ぶことが重要です。1日3食、さまざまな食品群から栄養を摂取することを心がけましょう。また、食欲が低下している場合は、少量でも栄養価の高い食品を選ぶことがポイントです。例えば、スムージーや栄養補助食品を活用するのも一つの方法です。
  3. 2.口腔機能をサポートする食事法
  4. 咀嚼や飲み込みが難しい場合でも、工夫次第で栄養をしっかりと摂ることができます。例えば、食材を細かく切る、やわらかく煮込む、すりおろすなどして、食べやすく調理することが大切です。また、飲み込みがスムーズに行えるように、とろみをつけた飲み物や、口当たりの良い食事を取り入れることも有効です。
  5. 3.定期的な口腔ケアの実施
  6. 歯磨きやフロスの使用だけでなく、舌の清掃も忘れずに行いましょう。舌に溜まった汚れは、口臭や感染症の原因となるため、専用のブラシを使って取り除くことが推奨されます。また、定期的に歯科医師の診察を受け、口腔の健康状態をチェックすることも重要です。
  7. 4.栄養相談の活用
  8. 栄養士や管理栄養士に相談し、個々の栄養状態に合った食事プランを立ててもらうのも有効です。特に、食事が偏りがちな場合や特定の栄養素が不足している場合、専門家のアドバイスを受けることで、適切な栄養摂取が可能になります。

5.口腔と栄養の健康を支える地域のサポート

地域で提供される高齢者向けのサポートサービスも、フレイル予防に役立ちます。例えば、栄養相談や口腔ケア指導を行う地域の健康センターや、デイサービスでの食事支援など、地域全体で高齢者の健康をサポートする体制が整っています。これらのサービスを積極的に利用し、健康を維持するための情報やサポートを受けることが推奨されます。

結論

フレイルの予防には、栄養状態と口腔の健康が大きな役割を果たします。バランスの取れた食事と日々の口腔ケアを心がけることで、身体の健康を維持し、フレイルの進行を防ぐことが可能です。栄養と口腔の健康を支えるための具体的な対策を実践し、健康で豊かな生活を送るための基盤を築きましょう。また、地域のサポートや専門家の助言を活用し、より効果的なフレイル予防を目指しましょう。

 

2025年01月27日
フレイル~part7~
  • ⑦フレイルにおける認知機能と予防

フレイルは、高齢者の身体的な機能低下だけでなく、認知機能の低下とも深く関連しています。認知機能の低下は、記憶力や判断力、注意力の低下を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。この記事では、フレイルにおける認知機能の変化と、その予防方法について詳しく解説します。

フレイルと認知機能の関係

フレイルと認知機能低下の間には、密接な関係があります。フレイルが進行すると、身体的な活動が減少し、これが認知機能の低下を加速させることが知られています。逆に、認知機能の低下が先行することで、フレイルが進行するリスクも高まります。この二者の関係性は、身体と脳の健康が相互に影響し合っていることを示しています。

  1. 認知機能の低下
  2. 認知機能の低下は、思考や記憶、学習能力に影響を与えます。これにより、日常生活での意思決定や計画立案、問題解決が困難になることがあります。特に、記憶力の低下は、物忘れや混乱を引き起こし、日常生活での独立性が損なわれることが多くなります。
  3. 身体活動と認知機能
  4. 身体活動は、脳の健康を維持するために重要な役割を果たします。適度な運動は、血流を促進し、脳に酸素や栄養を供給することで、認知機能を保つ効果があります。運動不足が続くと、脳への刺激が減少し、認知機能の低下が進行するリスクが高まります。
  5. 社会的孤立と認知機能 社会的孤立も、認知機能に悪影響を与える要因の一つです。人との交流が減少すると、脳への刺激が減り、認知機能の低下が促進されることがあります。特に、孤独感が強まると、抑うつや不安が増加し、これがさらに認知機能の低下を引き起こす要因となります。

認知機能低下の予防方法

フレイルによる認知機能の低下を防ぐためには、身体的・精神的・社会的なアプローチを組み合わせた総合的な対策が求められます。以下に、効果的な予防方法を紹介します。

  1. 身体活動の促進 定期的な運動は、認知機能を維持するために効果的です。有酸素運動や筋力トレーニング、バランス運動などを組み合わせることで、脳への血流を促進し、神経細胞の健康を保つことができます。特にウォーキングや水泳などの軽度な運動は、無理なく継続できるため、高齢者に適しています。
  2. 脳のトレーニング 認知機能を維持するためには、脳への適度な刺激が必要です。クロスワードパズルや数独、読書、学習などの知的活動は、脳を活性化させ、認知機能の低下を防ぐ効果があります。また、新しい趣味やスキルを習得することで、脳の新たなネットワークを形成し、認知機能を強化することができます。
  3. 社会的活動の参加 社会的なつながりを維持することは、認知機能の低下を防ぐために重要です。友人や家族との交流を積極的に行い、地域のコミュニティ活動やボランティアに参加することで、社会的な刺激を受け続けることができます。また、人と話す機会を増やすことで、コミュニケーション能力や社会的スキルも維持され、脳の健康に寄与します。
  4. 健康的な食生活 バランスの取れた食事も、認知機能の維持に重要な役割を果たします。特に、脳に良いとされるオメガ3脂肪酸を含む魚や、抗酸化物質が豊富な野菜や果物を積極的に摂取することが推奨されます。また、過度の飲酒や喫煙は、認知機能に悪影響を与えるため、これらを避けることも重要です。
  5. 良質な睡眠 睡眠は、脳の休息と回復を促進し、認知機能の低下を防ぐために不可欠です。十分な睡眠を確保し、規則正しい睡眠パターンを保つことで、脳の働きを最適化することができます。睡眠不足が続くと、集中力や記憶力が低下し、フレイルの進行を助長する可能性が高まります。

早期発見と対策の重要性

認知機能の低下は、早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。定期的な健康チェックや、認知機能テストを受けることで、初期段階での問題を見つけることができます。また、異変を感じた場合は、専門医に相談し、必要な治療やリハビリを受けることが推奨されます。

結論

フレイルにおける認知機能の低下は、生活の質を大きく損なう可能性がありますが、適切な予防策を講じることで、その進行を抑えることが可能です。身体的な運動、知的な刺激、社会的なつながり、そして健康的な生活習慣を維持することが、認知機能の低下を防ぐための鍵となります。早期に対策を講じ、認知機能を維持しつつ、充実した日常生活を送りましょう。

 

 

2025年01月17日
フレイル~part6~
  • ⑥フレイルにおける身体的機能と予防

フレイルは、高齢者が直面する健康問題の中でも特に重要なテーマです。フレイルの進行は、身体的な機能低下を伴い、日常生活の質を低下させるだけでなく、要介護状態に移行するリスクを高めます。この記事では、フレイルにおける身体的機能の変化と、その予防方法について詳しく解説します。

 

フレイルによる身体的機能の低下

フレイルの特徴的な症状として、筋力や持久力、柔軟性などの身体的機能の低下が挙げられます。これらの機能低下が進行すると、日常生活の中でさまざまな困難が生じます。

  1. 筋力の低下(サルコペニア) 筋力の低下は、フレイルの代表的な症状です。筋肉量が減少することで、体を支える力が弱まり、転倒のリスクが高まります。特に大腿部や腰の筋肉の衰えは、立ち上がりや歩行の困難さを引き起こし、移動能力の低下につながります。
  2. 持久力の低下 持久力が低下すると、日常生活での活動が制限されやすくなります。例えば、買い物や掃除などの軽度な運動でも疲労を感じるようになり、活動量が減少します。これにより、さらに身体機能が低下し、フレイルが進行する悪循環に陥ります。
  3. バランス感覚の低下 バランス感覚が低下すると、転倒や骨折のリスクが増大します。バランスを保つための筋肉や神経の働きが弱まると、不安定な姿勢や動作が増え、特に歩行時の安全性が損なわれます。そのため、バランスの低下は、外出や活動への意欲をさらに減少させる要因となります。
  4. 柔軟性の低下 柔軟性が低下すると、関節の可動域が狭まり、体の動きがぎこちなくなります。これにより、日常生活の中での動作が制限され、着替えや入浴などの基本的な動作が困難になります。柔軟性の低下も、バランス感覚の低下と同様に活動量の減少に寄与します。

身体的機能低下の予防方法

フレイルによる身体的機能の低下を防ぐためには、早期からの予防対策が重要です。以下に、効果的な予防方法をいくつか紹介します。

  1. 1.筋力トレーニング 筋力を維持・向上させるためには、定期的な筋力トレーニング(週2~3)が効果的です。特に大腿部や腹部、腰など大きな筋肉を鍛えるエクササイズが推奨されます。スクワットや足上げ運動など、自宅で簡単にできる運動を日常的に取り入れることが重要です。また、無理のない範囲で、適度な負荷をかけた筋トレを続けることで、筋力の維持が期待できます。
  2. 2.有酸素運動 ウォーキングや軽いジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は、持久力の向上に役立ちます。週に数回、30分程度の有酸素運動を行うことで、心肺機能の改善や筋持久力の向上が期待できます。また、外出の機会を増やすことは精神的な健康にも良い影響を与えます。
  3. 3.バランス訓練片足立ちやステップ運動など、バランスを保つためのエクササイズを取り入れることで、転倒リスクを減少させることができます。また、バランスボードやヨガも、バランス感覚を養う効果的な方法です。
  4. 4.柔軟性の向上 ストレッチや体操を取り入れ、柔軟性を維持・向上させることが重要です。特に、関節を大きく動かす運動や、ゆっくりとした動作で筋肉を伸ばすストレッチが効果的です。柔軟性を保つことで、日常生活での動作がスムーズになり、身体機能の低下を防ぐことができます。

健康的な生活習慣の重要性

フレイルの予防には、運動だけでなく、栄養や睡眠、ストレス管理などの生活習慣全般の見直しが必要です。これらの要素がバランスよく保たれていることが、身体的機能の維持に不可欠です。

  1. 栄養バランスの取れた食事 タンパク質やビタミン、ミネラルを十分に摂取することで、筋肉や骨の健康をサポートします。特に高齢者は、食欲が減退しがちですが、食事の質を高めることで、必要な栄養素をしっかり摂取することができます。また、栄養補助食品やサプリメントの活用も検討する価値があります。
  2. 十分な睡眠 良質な睡眠は、身体の回復を促進し、フレイルの進行を防ぐために重要です。睡眠不足は、免疫力の低下や精神的な健康にも悪影響を与えます。規則正しい生活リズムを保ち、睡眠環境を整えることで、深い眠りを確保しましょう。
  3. ストレス管理 ストレスは、身体的機能の低下を促進する要因の一つです。適度な運動やリラクゼーション法を取り入れ、ストレスを効果的に管理することがフレイル予防に役立ちます。瞑想や呼吸法、趣味の時間を持つことも、ストレスの軽減に効果的です。

専門家によるサポートの活用

フレイル予防には、医師や理学療法士、栄養士などの専門家のサポートを受けることも有効です。定期的な健康チェックや、適切な運動プログラムの指導を受けることで、効果的な予防対策を実施できます。

結論

フレイルによる身体的機能の低下は、日常生活に大きな影響を及ぼしますが、適切な予防対策を講じることで、その進行を抑えることが可能です。運動習慣や生活習慣の改善を積極的に取り入れることで、高齢者が健康で自立した生活を続けられるようになります。また、必要に応じて専門家の助言を受けながら、個々の状況に合わせた対策を講じることが重要です。身体的な健康を保ち、充実した人生を送るための第一歩を踏み出しましょう。

 

 

2024年11月21日
腎不全のサイン?!

みなさん、健康診断などで採血をされると思いますが、結果を見て気になる事などありませんか?

今回は見落とされがちな腎機能についてお話ししようと思います。

当院では主に、尿素窒素・クレアチニンを測定しています。

これらは、腎臓でろ過されて尿と一緒に排出される老廃物の一つです。これが体内(血中)に増えると腎臓でろ過される量の限界を超え、ろ過されずに血中に残ります。その量を測定しています。

この尿素窒素・クレアチニンの数値が上がると腎臓の機能低下を意味します。

悪化すると腎不全となることがあり、以下のような症状が出てきます。

 

お薬によっては腎臓や他の臓器に負担がかかる事もあります。

この数値が上がってきたら、強い薬は飲む回数を減らす・量を調節するなどの対応を行います。また腎臓に負担の少ないお薬へ変更も考えます。

このような薬の副反応のチェックのためにも、当院では採血が行われています。

 

ただし、腎不全のサインがでてるかもと思われた方は泌尿器科を受診される事をお勧めします。

 

2024年10月31日
フレイル~Part5~
  • 5、フレイルの精神的・心理的・社会的な側面

フレイルは、身体的な機能低下だけでなく、精神的・心理的な健康や社会的なつながりの減少も大きな影響を与えます。これらの側面が悪化すると、フレイルの進行を加速させ、生活の質を大きく損なうことになります。本記事では、フレイルにおける精神的・心理的・社会的な側面の重要性と、その対策について詳しく解説します。

精神的・心理的側面

フレイルにおける精神的・心理的な側面は、個人の気分や感情、思考の変化に関連します。フレイルの進行により、以下のような心理的な変化が起こりやすくなります。

  1. 抑うつ
  2. 高齢者は、身体機能の低下や社会的孤立により抑うつ状態に陥りやすくなります。抑うつは、エネルギーの低下や意欲の喪失を引き起こし、活動量が減少することでフレイルが進行しやすくなります。抑うつの症状が見られる場合、早期に専門家の助けを求めることが重要です。
  3. 不安
  4. 身体機能の低下や将来への不安が、心理的なストレスを引き起こすことがあります。特に、転倒や病気に対する不安は、過度な用心や外出の回避を招き、社会的なつながりの減少につながります。この不安を軽減するためには、適切な情報提供やサポートが必要です。
  5. 意欲の低下
  6. フレイルに伴う疲労感や身体的な制約により、日常生活への意欲が低下することがあります。この意欲の低下は、さらに活動量を減少させ、フレイルを進行させる悪循環を引き起こします。小さな目標を設定し、それを達成することで自信を取り戻すことが有効です。

社会的側面

フレイルの進行は、社会的なつながりにも大きな影響を及ぼします。社会的孤立や孤独感は、フレイルのリスクを高め、精神的・心理的な健康にも悪影響を与えます。

  1. 社会的孤立
  2. 高齢者がフレイル状態になると、外出や社会活動への参加が減少し、結果的に社会的なつながりが薄れることがあります。これにより、孤独感が増し、精神的な健康が悪化しやすくなります。地域のコミュニティやボランティア活動に参加することは、社会的孤立を防ぐ効果的な方法です。
  3. 家族との関係
  4. フレイルは、家族との関係にも影響を与えることがあります。高齢者がフレイル状態になると、介護の負担が増すため、家族内でのストレスが高まることがあります。家族との良好なコミュニケーションを保ち、サポート体制を整えることが重要です。
  5. 経済的な問題
  6. フレイルによる身体的・精神的な健康の悪化は、医療費や介護費用の増加を引き起こす可能性があります。これにより、経済的な問題が発生し、さらに精神的なストレスが増大することがあります。経済的な負担を軽減するための公的支援制度や保険制度を活用することが推奨されます。

精神的・社会的側面を強化するための対策

フレイルの精神的・社会的側面を強化するためには、以下の対策が有効です。

  1. 定期的なコミュニケーション
  2. 家族や友人との定期的なコミュニケーションを維持することは、孤立感を軽減し、精神的な安定を保つために重要です。電話やビデオ通話を活用して、遠くに住む家族ともつながりを保つことができます。
  3. 社会参加の促進
  4. 地域の活動やボランティアに参加することで、社会的なつながりを強化し、孤独感を軽減することができます。また、新しい趣味や興味を見つけることで、日常生活に楽しみを見出すことができます。
  5. メンタルヘルスケア
  6. 精神的な健康を維持するために、心理カウンセリングやグループセラピーを利用することが有効です。また、リラクゼーション法や瞑想など、ストレスを軽減する方法を取り入れることも推奨されます。
  7. 経済的支援の活用
  8. 公的な支援制度や保険制度を活用して、経済的な負担を軽減することが重要です。特に、医療費や介護費用に対する支援を受けることで、精神的なストレスを減らすことができます。

結論

フレイルは、身体的な健康だけでなく、精神的・心理的、そして社会的な側面にも大きな影響を与えます。これらの側面を無視することなく、総合的なアプローチで対策を講じることが、フレイルの進行を防ぎ、生活の質を向上させるために不可欠です。社会的なつながりを維持し、精神的な健康を保つことが、フレイル予防において重要な役割を果たします。高齢者自身やその家族、コミュニティ全体で支え合い、フレイルに対処していきましょう。

 

 

 

2024年10月24日
フレイル~Part4~
  • ④フレイルの原因、年齢と介護の関係

フレイルは、高齢者が直面する健康問題の一つであり、身体的・精神的な機能の低下が複合的に現れる状態を指します。フレイルが進行すると、日常生活の自立が困難になり、最終的には介護が必要になる可能性が高まります。本記事では、フレイルの主な原因、加齢との関連性、そして要介護について詳しく解説します。

フレイルの原因

フレイルの原因は多岐にわたりますが、大きく分けると次の3つに分類されます。

  1. 身体的な要因 フレイルの主要な原因の一つは、身体的な機能の低下です。これには、筋肉量の減少(サルコペニア)や骨密度の低下(骨粗鬆症)、心肺機能の低下が含まれます。特に筋肉量の減少は、筋力やバランス感覚の低下を引き起こし、転倒や骨折のリスクを高めます。また、慢性疾患(糖尿病、高血圧、心疾患など)も身体機能の低下に寄与し、フレイルの進行を促進します。
  2. 栄養状態の悪化 不適切な栄養摂取は、フレイルの進行を助長します。高齢者は、食欲の低下や消化機能の低下、孤独感や経済的困難などの影響で、栄養バランスが崩れがちです。特にタンパク質やビタミン、ミネラルが不足すると、筋肉や骨の健康が損なわれ、身体機能がさらに低下します。
  3. 社会的・精神的な要因 社会的な孤立や心理的なストレスも、フレイルの重要な原因となります。家族や友人との交流が減少し、社会活動への参加が制限されると、精神的な健康が損なわれ、意欲の低下や抑うつ状態が生じやすくなります。こうした状況が続くと、身体的な活動量も減少し、フレイルが進行しやすくなります。

フレイルと年齢の関係

フレイルは主に高齢者に見られる状態であり、加齢とともにそのリスクが高まります。しかし、年齢そのものが直接の原因ではありません。フレイルは、年齢に伴う身体的・精神的な変化に対する不適切な対処や、生活習慣の影響によって引き起こされます。

例えば、加齢により筋肉量が減少することは避けられませんが、定期的な運動や適切な栄養摂取を維持することで、その影響を最小限に抑えることが可能です。また、社会的なつながりを持ち続けることで、精神的な健康を保ち、フレイルの進行を防ぐことができます。

フレイルと要介護

フレイルが進行すると、日常生活における自立が困難になることが増え、最終的には介護が必要になることがあります。フレイルの状態では、以下のような日常生活の困難が生じることが多いです。

  1. 移動や歩行の困難 フレイルの進行に伴い、筋力やバランス感覚が低下すると、歩行が不安定になり、転倒のリスクが高まります。これにより、外出が困難になり、さらに活動量が減少するという悪循環が生まれます。
  2. 食事や栄養管理の難しさ フレイルの高齢者は、食事の準備や摂取が難しくなることがあります。これにより、栄養バランスが崩れ、さらなる身体機能の低下を引き起こす可能性があります。介護が必要になると、食事のサポートや栄養補給が重要な課題となります。
  3. 社会的な孤立 フレイルにより、社会活動やコミュニケーションが減少すると、精神的な健康が悪化し、抑うつや不安が増大します。これにより、さらなるフレイルの進行が進み、介護の必要性が高まります。

フレイルを防ぐための対策

フレイルの進行を防ぐためには、早期の対策が重要です。具体的には、以下のような対策が有効です。

  1. 適度な運動 筋力トレーニングや有酸素運動を定期的に行うことで、筋肉量を維持し、身体機能の低下を防ぐことができます。特に、ウォーキングや軽いストレッチなどの運動は、日常的に取り入れやすいものです。
  2. バランスの取れた食事 栄養バランスの良い食事を心がけ、特にタンパク質やビタミン、ミネラルを十分に摂取することが重要です。また、食事を楽しむことが、食欲の維持にもつながります。
  3. 社会的なつながりを保つ 家族や友人との交流を積極的に持ち、地域の活動に参加することで、社会的な孤立を防ぎます。これにより、精神的な健康が保たれ、フレイルの進行を抑えることができます。
  4. 定期的な健康チェック 医師の診察や健康診断を定期的に受け、フレイルの兆候を早期に発見することが重要です。これにより、必要に応じて早期の対策を講じることができます。

結論

フレイルは、加齢とともにリスクが高まるものの、適切な対策を講じることでその進行を防ぐことが可能です。フレイルの原因を理解し、日常生活の中で予防策を取り入れることで、高齢者が健康で自立した生活を続けることができます。また、フレイルが進行した場合には、早期に介護のサポートを受けることが重要です。フレイル予防の意識を高め、健康寿命の延長を目指しましょう。

 

2024年10月10日
フレイル~Part3~
  • 3、フレイルの診断基準とチェック方法

フレイルの早期発見は、健康状態を維持し、要介護状態に進行するのを防ぐために非常に重要です。フレイルの診断基準やチェック方法を理解しておくことで、自分自身や身近な高齢者のフレイルリスクを早期に察知し、適切な対策を講じることが可能になります。この記事では、フレイルの具体的な診断基準と、日常生活で実践できるチェック方法について解説します。

フレイルの診断基準

フレイルの診断には、いくつかの基準が用いられます。代表的なものとして、アメリカの老年医学研究者リンダ・フリードらによって提唱された「フリードの基準」があります。この基準は、以下の5つの項目で構成されており、3つ以上該当する場合にフレイルと診断されます。

  1. ①体重減少 最近1年間で意図せずに4.5kg以上の体重が減少した場合、フレイルの一つの指標とされます。体重減少は、筋力の低下や栄養不足と関連しており、フレイルの進行を示す重要なサインです。
  2. ②筋力低下 握力の低下が筋力低下の指標として用いられます。特に、性別や年齢に応じた基準値を下回る握力の低下は、フレイルのリスクを示唆します。握力は、全身の筋力や体力の指標ともなるため、定期的なチェックが推奨されます。
  3. ③疲労感 「何もやる気が起きない」「疲れやすい」といった慢性的な疲労感が続く場合も、フレイルの一つの要素とされます。疲労感は、身体的な衰えだけでなく、精神的・心理的な側面にも関わるため、注意が必要です。
  4. ④歩行速度の低下 歩行速度が遅くなることもフレイルの兆候です。通常、一定距離(例えば5メートル)を歩くのに要する時間を測定し、その結果が基準値を超える場合、フレイルのリスクが高いと判断されます。
  5. ⑤身体活動の低下 日常的な活動量が減少し、家にこもりがちになると、フレイルのリスクが高まります。週に数回程度の軽い運動や外出の頻度が低下している場合は、注意が必要です。

これらの基準は、フレイルの早期発見に役立つだけでなく、個々の生活習慣を見直すきっかけにもなります。

 

フレイルのチェック方法

フレイルを簡単に自己チェックできる方法として、いくつかのツールや質問項目が用いられています。ここでは、日常生活の中で実践できる簡単なチェック方法を紹介します。

  1. ①筋力チェック(握力測定) 握力計を使って、定期的に自分の握力を測定することが推奨されます。握力が低下していると感じた場合は、筋力トレーニングやリハビリを検討することが重要です。握力計がない場合でも、ペットボトルのふたを開ける力や買い物袋を持つ際の重さの感覚で筋力の変化を感じ取ることができます。
  2. ②歩行速度チェック 自宅や公園で、5メートルの距離を何秒で歩けるか測定してみましょう。一般的には、1秒あたり1メートル(5秒以内で5メートル)の速度が基準とされます。この速度が遅くなっている場合は、足腰の筋力低下やバランス感覚の衰えが考えられます。
  3. ③体重の定期的なチェック 定期的に体重を測定し、1年間での変動を記録しておくことが大切です。意図しない体重減少が見られた場合は、食事の内容や食事量の見直し、医師への相談が必要です。
  4. ④疲労感の自己評価 日常生活の中で、疲れやすさややる気の低下を感じる場合は、心理的なフレイルの兆候である可能性があります。ストレスの管理や休息を取り入れつつ、必要に応じて専門家に相談することが重要です。
  5. ⑤活動量の記録 毎日の歩数や外出頻度を記録し、以前よりも減少していないか確認します。活動量が減少している場合は、積極的にウォーキングや軽い運動を取り入れることが推奨されます。

これらのチェック方法を定期的に行うことで、フレイルの兆候を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。

 

専門的なフレイル診断

自己チェックに加えて、フレイルの診断は医療機関でも行うことが可能です。医師や専門のスタッフが、身体機能や栄養状態、認知機能、社会的なつながりなど、総合的な視点からフレイルのリスクを評価します。

フレイル診断は、定期健康診断の一環として行われることもあります。特に高齢者においては、年に一度のフレイルチェックを受けることが推奨されます。診断結果に基づいて、個々の状態に応じた具体的な予防策や改善プログラムが提供されます。

フレイルチェック後の対策

フレイルのリスクが確認された場合、早期に適切な対策を講じることが重要です。具体的には、筋力トレーニングやバランス運動、栄養補給の改善、社会的なつながりを強化する活動に取り組むことが推奨されます。また、専門家の指導のもと、継続的に健康状態をモニタリングし、フレイルの進行を抑えることが大切です。

結論

フレイルは早期発見が鍵となります。フリードの基準をはじめとする診断基準や日常生活での簡単なチェック方法を活用することで、フレイルのリスクを把握し、適切な対策を講じることが可能です。医療機関での診断と自己チェックを組み合わせることで、フレイルの進行を防ぎ、健康寿命を延ばすための道が開けます。

 

 

2024年09月30日
フレイル~Part2~
  • ②フレイルに対する厚生労働省の取り組み

日本は急速に高齢化が進んでおり、高齢者の健康維持と介護の問題が社会の大きな課題となっています。その中で、フレイル対策が重要視されており、厚生労働省もさまざまな取り組みを展開しています。この記事では、厚生労働省が行っているフレイル対策の具体的な内容や、国がどのように高齢者の健康を支援しているかについて詳しく解説します。

厚生労働省によるフレイル対策の背景

厚生労働省がフレイルに関する対策を推進する背景には、高齢者が増えることで、健康寿命を延ばし、医療費や介護費用の負担を軽減する必要性があります。健康寿命とは、健康に生活できる期間のことであり、寿命を迎えるまでの期間に要介護状態や病気による寝たきり状態になることなく、元気に過ごすことを目指しています。

フレイルの予防や早期発見は、健康寿命を延ばし、QOL(生活の質)を高めるために不可欠な要素とされています。これに基づき、厚生労働省はフレイル対策を国の重要な施策の一つと位置づけ、さまざまな取り組みを行っています。

フレイル予防のための基本方針

厚生労働省は、フレイル予防に関する基本方針として、「自助」「共助」「公助」の三本柱を掲げています。

  1. 1.自助:個人の努力

フレイル予防は、まず自分自身でできる対策から始まります。日常生活の中で、適度な運動、バランスの取れた食事、社会的なつながりを維持することが奨励されています。特に、厚生労働省は地域包括ケアシステムの構築を推進しており、地域住民が主体的に健康を管理することを支援しています。

  1. 2.共助:地域やコミュニティの支援

地域社会全体で高齢者を支える取り組みも重要です。厚生労働省は、地域のボランティア活動や互助組織の活性化を推進し、フレイル状態にある高齢者が孤立しないような環境づくりを目指しています。また、地域包括支援センターを通じて、高齢者のフレイル予防に関する相談や支援を提供しています。

  1. 3.公助:公的な支援と政策

国や地方自治体による公的な支援も欠かせません。厚生労働省は、フレイル予防に関する啓発活動や、フレイルチェックプログラムの普及を進めています。また、介護保険制度を通じて、フレイル状態の高齢者が必要な支援を受けられるような仕組みを整えています。

フレイルチェックプログラムの導入

厚生労働省は、フレイルの早期発見と予防のために、「フレイルチェックプログラム」を推奨しています。このプログラムは、地域の高齢者が自分のフレイル状態を把握し、適切な対策を講じることができるように設計されています。

フレイルチェックは、身体機能、栄養状態、社会的なつながり、認知機能など、複数の側面から評価を行います。これにより、フレイルのリスクを総合的に判断し、必要な介入を早期に行うことが可能です。特に、自治体が主導して地域でのフレイルチェックイベントや健康教室が開催されることが増えており、高齢者が気軽に参加できる環境が整備されています。

介護保険制度との連携

フレイルの進行を抑えるためには、介護保険制度との連携が重要です。介護保険制度は、要介護状態に至る前の「要支援」段階でも利用できる仕組みとなっており、フレイル予防や改善のためのサービスが提供されています。

具体的には、介護予防サービスとして、運動機能向上のためのリハビリテーションや、栄養改善のための食事指導、認知機能低下を防ぐためのトレーニングなどが行われています。これにより、フレイルの進行を防ぎ、健康状態を維持することが期待されています。

地域包括ケアシステムの推進

フレイル予防の一環として、厚生労働省は地域包括ケアシステムの推進にも力を入れています。このシステムは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、医療、介護、福祉、生活支援が一体となった支援体制を構築することを目指しています。

地域包括ケアシステムでは、フレイル状態の高齢者に対して、地域の医療機関や福祉サービスが連携してサポートを行います。これにより、フレイルが進行しても、住み慣れた場所での生活を継続できる環境が整います。

今後の展望と課題

厚生労働省のフレイル対策は、着実に進展しているものの、さらなる普及と改善が求められています。特に、フレイルの概念や重要性についての啓発が重要です。また、地域ごとの取り組みの格差をなくし、全国で均一な支援が受けられる体制の整備も課題となっています。

今後は、フレイル予防のための研究やデータの収集・分析を進め、その成果を活用して効果的な政策を打ち出すことが期待されます。また、フレイルの予防や改善に向けた地域住民の自主的な取り組みが、より一層推進されることが望まれます。

結論

厚生労働省は、フレイル対策に力を入れ、さまざまな取り組みを進めています。自助・共助・公助の三本柱を基に、フレイル予防と早期発見を目指す施策が展開されており、介護保険制度や地域包括ケアシステムとの連携も強化されています。今後も、国と地域が一体となって、フレイル予防に向けた取り組みをさらに推進していくことが求められます。

 

 

 

 

2024年09月13日
フレイル ~Part1~
  • ①フレイルとは?

高齢化が進む現代社会において、「フレイル」という言葉が注目されています。フレイルとは、日本語で「虚弱」「老衰」を意味し、特に高齢者における身体的精神的、そして社会的な脆弱性を指します。フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態とされ、早期発見や適切な対策が重要です。

 

フレイルの定義とその背景

フレイルは、通常の老化過程の一部と捉えられがちですが、単なる老化とは異なり、複数の要因が重なり合って生じる脆弱な状態です。身体的な機能の低下だけでなく、精神的・社会的な要素も絡み合って、フレイル状態が進行します。フレイルの進行が放置されると、日常生活の自立が難しくなり、最終的には要介護状態に至るリスクが高まります。

フレイルの概念は、2000年代初頭にアメリカの研究者によって提唱されましたが、日本では特に急速に高齢化が進んでいる背景もあり、近年注目が集まっています。厚生労働省や医療機関では、フレイルの予防と対策に力を入れており、地域コミュニティや家族の支援も含めた総合的なアプローチが求められています。

 

フレイルの3つの側面

フレイルは大きく分けて、身体的フレイル、精神的・心理的フレイル、社会的フレイルの3つの側面から構成されます。

  1. 1.身体的フレイル

身体的フレイルは、筋力や体力の低下、バランス感覚の衰え、歩行速度の減少など、身体機能全般の衰えを指します。これにより、転倒のリスクが高まり、骨折などの重大な怪我に繋がる可能性があります。また、慢性的な疾患や栄養状態の悪化も、身体的フレイルを引き起こす要因となります。

  1. 2.精神的・心理的フレイル

精神的・心理的フレイルは、うつ症状や認知機能の低下など、精神面での衰えを指します。これには、孤独感不安抑うつ状態が含まれ、社会との関わりが減少することでさらに悪化することがあります。精神的な健康は身体的な健康と密接に関連しており、どちらか一方の衰えがもう一方を悪化させる負の連鎖に陥ることがあります。

  1. 3.社会的フレイル

社会的フレイルは、社会的なつながり役割の喪失を指します。退職や家族との死別など、生活の中での役割が失われることで、社会的な孤立が進みます。これにより、心の健康が損なわれ、さらには身体的・精神的フレイルのリスクも増大します。

 

フレイルの進行とその影響

フレイルは、その進行が放置されると、日常生活の質の低下や自立生活の維持が困難になるだけでなく、要介護状態に至るリスクも高まります。具体的には、転倒による骨折や入院、さらにその後の生活機能の低下が挙げられます。入院による身体活動の減少や栄養状態の悪化がフレイルを悪化させ、退院後の生活に大きな影響を与えることがあります。

また、フレイルが進行することで、医療費介護費用が増加することも懸念されています。社会全体としても、フレイルに対する理解を深め、予防や早期介入を行うことで、健康寿命の延伸や医療費の削減が期待されます。

 

フレイル予防の重要性

フレイルは不可避なものではなく、予防や改善が可能です。適切な運動やバランスの取れた食事、社会参加を通じて、フレイルの進行を遅らせることができます。また、地域社会や家族、医療機関が連携し、個々の高齢者が安心して生活できる環境を整えることも重要です。

特に、自身のフレイル状態を早期に認識し、積極的に対策を講じることが求められます。フレイルの予防に取り組むことで、健康寿命を延ばし、より充実した老後を送ることが可能となるでしょう。

 

結論

フレイルとは、高齢者における身体的、精神的、社会的な脆弱性を指し、その進行が放置されると要介護状態に至るリスクが高まります。しかし、適切な予防や対策を講じることで、フレイルの進行を防ぎ、健康寿命を延ばすことが可能です。フレイルに対する理解を深め、日常生活の中で予防策を実践することが、より豊かな老後を送るための鍵となります。

 

 

 

 

2024年09月05日
動注治療について

皆さん!動注治療をご存じですか?

 

皆さん!こんにちは!

タイトルにもありますように今年から当院では動注治療を始めました!

 

以下の症状が長く続いている方!

  • 指の節々が痛い(へバーデン結節)
  • 手首を上げたり、指を伸ばしたりすると肘の外側が痛い(上腕骨外側上顆炎)

上記の痛みに対して有効とされている動脈注射を用いての治療を行っています!

※この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。

当院ではオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行っております。

 

気になる方はお気軽にスタッフまでお声掛けください!

 

また、動注治療を進めている奥野先生の解説と治療風景の動画を下のURLから閲覧することが可能ですので参考程度にご活用いただけると幸いです!

 

★痛みの原因について

モヤモヤ血管(新生血管)とは? | オクノクリニック (okuno-y-clinic.com)

 

★動注治療の治療風景動画

【最新治療】 へバーデン結節の動注治療方法 (youtube.com)

 

情報提供元:Okuno Clinic 奥野祐次医師

 

今後とも皆様のお悩みに寄り添える医療を提供できるように取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

2024年08月30日