日本は急速に高齢化が進んでおり、高齢者の健康維持と介護の問題が社会の大きな課題となっています。その中で、フレイル対策が重要視されており、厚生労働省もさまざまな取り組みを展開しています。この記事では、厚生労働省が行っているフレイル対策の具体的な内容や、国がどのように高齢者の健康を支援しているかについて詳しく解説します。
厚生労働省によるフレイル対策の背景
厚生労働省がフレイルに関する対策を推進する背景には、高齢者が増えることで、健康寿命を延ばし、医療費や介護費用の負担を軽減する必要性があります。健康寿命とは、健康に生活できる期間のことであり、寿命を迎えるまでの期間に要介護状態や病気による寝たきり状態になることなく、元気に過ごすことを目指しています。
フレイルの予防や早期発見は、健康寿命を延ばし、QOL(生活の質)を高めるために不可欠な要素とされています。これに基づき、厚生労働省はフレイル対策を国の重要な施策の一つと位置づけ、さまざまな取り組みを行っています。
フレイル予防のための基本方針
厚生労働省は、フレイル予防に関する基本方針として、「自助」「共助」「公助」の三本柱を掲げています。
フレイル予防は、まず自分自身でできる対策から始まります。日常生活の中で、適度な運動、バランスの取れた食事、社会的なつながりを維持することが奨励されています。特に、厚生労働省は地域包括ケアシステムの構築を推進しており、地域住民が主体的に健康を管理することを支援しています。
地域社会全体で高齢者を支える取り組みも重要です。厚生労働省は、地域のボランティア活動や互助組織の活性化を推進し、フレイル状態にある高齢者が孤立しないような環境づくりを目指しています。また、地域包括支援センターを通じて、高齢者のフレイル予防に関する相談や支援を提供しています。
国や地方自治体による公的な支援も欠かせません。厚生労働省は、フレイル予防に関する啓発活動や、フレイルチェックプログラムの普及を進めています。また、介護保険制度を通じて、フレイル状態の高齢者が必要な支援を受けられるような仕組みを整えています。
フレイルチェックプログラムの導入
厚生労働省は、フレイルの早期発見と予防のために、「フレイルチェックプログラム」を推奨しています。このプログラムは、地域の高齢者が自分のフレイル状態を把握し、適切な対策を講じることができるように設計されています。
フレイルチェックは、身体機能、栄養状態、社会的なつながり、認知機能など、複数の側面から評価を行います。これにより、フレイルのリスクを総合的に判断し、必要な介入を早期に行うことが可能です。特に、自治体が主導して地域でのフレイルチェックイベントや健康教室が開催されることが増えており、高齢者が気軽に参加できる環境が整備されています。
介護保険制度との連携
フレイルの進行を抑えるためには、介護保険制度との連携が重要です。介護保険制度は、要介護状態に至る前の「要支援」段階でも利用できる仕組みとなっており、フレイル予防や改善のためのサービスが提供されています。
具体的には、介護予防サービスとして、運動機能向上のためのリハビリテーションや、栄養改善のための食事指導、認知機能低下を防ぐためのトレーニングなどが行われています。これにより、フレイルの進行を防ぎ、健康状態を維持することが期待されています。
地域包括ケアシステムの推進
フレイル予防の一環として、厚生労働省は地域包括ケアシステムの推進にも力を入れています。このシステムは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、医療、介護、福祉、生活支援が一体となった支援体制を構築することを目指しています。
地域包括ケアシステムでは、フレイル状態の高齢者に対して、地域の医療機関や福祉サービスが連携してサポートを行います。これにより、フレイルが進行しても、住み慣れた場所での生活を継続できる環境が整います。
今後の展望と課題
厚生労働省のフレイル対策は、着実に進展しているものの、さらなる普及と改善が求められています。特に、フレイルの概念や重要性についての啓発が重要です。また、地域ごとの取り組みの格差をなくし、全国で均一な支援が受けられる体制の整備も課題となっています。
今後は、フレイル予防のための研究やデータの収集・分析を進め、その成果を活用して効果的な政策を打ち出すことが期待されます。また、フレイルの予防や改善に向けた地域住民の自主的な取り組みが、より一層推進されることが望まれます。
結論
厚生労働省は、フレイル対策に力を入れ、さまざまな取り組みを進めています。自助・共助・公助の三本柱を基に、フレイル予防と早期発見を目指す施策が展開されており、介護保険制度や地域包括ケアシステムとの連携も強化されています。今後も、国と地域が一体となって、フレイル予防に向けた取り組みをさらに推進していくことが求められます。
高齢化が進む現代社会において、「フレイル」という言葉が注目されています。フレイルとは、日本語で「虚弱」や「老衰」を意味し、特に高齢者における身体的、精神的、そして社会的な脆弱性を指します。フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態とされ、早期発見や適切な対策が重要です。
フレイルの定義とその背景
フレイルは、通常の老化過程の一部と捉えられがちですが、単なる老化とは異なり、複数の要因が重なり合って生じる脆弱な状態です。身体的な機能の低下だけでなく、精神的・社会的な要素も絡み合って、フレイル状態が進行します。フレイルの進行が放置されると、日常生活の自立が難しくなり、最終的には要介護状態に至るリスクが高まります。
フレイルの概念は、2000年代初頭にアメリカの研究者によって提唱されましたが、日本では特に急速に高齢化が進んでいる背景もあり、近年注目が集まっています。厚生労働省や医療機関では、フレイルの予防と対策に力を入れており、地域コミュニティや家族の支援も含めた総合的なアプローチが求められています。
フレイルの3つの側面
フレイルは大きく分けて、身体的フレイル、精神的・心理的フレイル、社会的フレイルの3つの側面から構成されます。
身体的フレイルは、筋力や体力の低下、バランス感覚の衰え、歩行速度の減少など、身体機能全般の衰えを指します。これにより、転倒のリスクが高まり、骨折などの重大な怪我に繋がる可能性があります。また、慢性的な疾患や栄養状態の悪化も、身体的フレイルを引き起こす要因となります。
精神的・心理的フレイルは、うつ症状や認知機能の低下など、精神面での衰えを指します。これには、孤独感や不安、抑うつ状態が含まれ、社会との関わりが減少することでさらに悪化することがあります。精神的な健康は身体的な健康と密接に関連しており、どちらか一方の衰えがもう一方を悪化させる負の連鎖に陥ることがあります。
社会的フレイルは、社会的なつながりや役割の喪失を指します。退職や家族との死別など、生活の中での役割が失われることで、社会的な孤立が進みます。これにより、心の健康が損なわれ、さらには身体的・精神的フレイルのリスクも増大します。
フレイルの進行とその影響
フレイルは、その進行が放置されると、日常生活の質の低下や自立生活の維持が困難になるだけでなく、要介護状態に至るリスクも高まります。具体的には、転倒による骨折や入院、さらにその後の生活機能の低下が挙げられます。入院による身体活動の減少や栄養状態の悪化がフレイルを悪化させ、退院後の生活に大きな影響を与えることがあります。
また、フレイルが進行することで、医療費や介護費用が増加することも懸念されています。社会全体としても、フレイルに対する理解を深め、予防や早期介入を行うことで、健康寿命の延伸や医療費の削減が期待されます。
フレイル予防の重要性
フレイルは不可避なものではなく、予防や改善が可能です。適切な運動やバランスの取れた食事、社会参加を通じて、フレイルの進行を遅らせることができます。また、地域社会や家族、医療機関が連携し、個々の高齢者が安心して生活できる環境を整えることも重要です。
特に、自身のフレイル状態を早期に認識し、積極的に対策を講じることが求められます。フレイルの予防に取り組むことで、健康寿命を延ばし、より充実した老後を送ることが可能となるでしょう。
結論
フレイルとは、高齢者における身体的、精神的、社会的な脆弱性を指し、その進行が放置されると要介護状態に至るリスクが高まります。しかし、適切な予防や対策を講じることで、フレイルの進行を防ぎ、健康寿命を延ばすことが可能です。フレイルに対する理解を深め、日常生活の中で予防策を実践することが、より豊かな老後を送るための鍵となります。
皆さん!動注治療をご存じですか?
皆さん!こんにちは!
タイトルにもありますように今年から当院では動注治療を始めました!
以下の症状が長く続いている方!
上記の痛みに対して有効とされている動脈注射を用いての治療を行っています!
※この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院ではオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行っております。
気になる方はお気軽にスタッフまでお声掛けください!
また、動注治療を進めている奥野先生の解説と治療風景の動画を下のURLから閲覧することが可能ですので参考程度にご活用いただけると幸いです!
★痛みの原因について
モヤモヤ血管(新生血管)とは? | オクノクリニック (okuno-y-clinic.com)
★動注治療の治療風景動画
【最新治療】 へバーデン結節の動注治療方法 (youtube.com)
情報提供元:Okuno Clinic 奥野祐次医師
今後とも皆様のお悩みに寄り添える医療を提供できるように取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いします。
こんにちは。理学療法士の棚町です。
“最近ペットボトルの蓋が開け辛い…”“食欲もなくて痩せてきた…”“歩くスピードも遅くなったし、すぐに疲れちゃうんだよなぁ…”
こんな症状はありませんか?
今年も災害級の猛暑により、日中の外出や活動の機会が減ることで「フレイル」になるリスクが高まることが懸念されています。
そもそも「フレイル」とは、健康な状態と、心身が老い衰えて歩けないなどの要介護状態との中間のこと。体力が低下して疲れやすくなったり、筋力が低下して転びやすくなったりして、肺炎や骨折につながる危険性が高まります。
現在日本の高齢者の8.7%がフレイルで、その手前であるプレフレイルを合わせるとおよそ半数。また、フレイルは決して高齢者だけのことではなく、若い人でも、暑さで外に出る習慣がなくなる→活動量が低下する→食事量が低下する→筋力が弱っていく、という「フレイルの悪循環」に陥ってしまう可能性が年々高まっていると言われています。
そんな「フレイル」を予防するために重要なのが、運動習慣です。
涼しい室内で、①ストレッチ・②筋力トレーニング・③全身運動(有酸素運動)など、毎日必ず何かしらの運動を行う習慣を、意識して取り入れていけるといいですね。
運動を始める前は億劫でも、動いた後はスッキリして“動いて良かった~”と思えるから不思議です。その後食べるご飯も一段と美味しく感じます。
車がある、スマホがある、注文すれば家に物が届く…
わざわざ動かなくても生きていける時代だからこそ、あえて「動く」ということを選択していかなくてはいけないよな…と、自分自身にも言い聞かせながら、それでもやっぱり「ラクしたい」という怠惰な気持ちと戦う毎日です。
…とはいえ、室内でも熱中症に注意して、動いた後には水分補給と、十分な休息をとってくださいね。どんな運動をしたらいいのかわからない方は、ぜひリハビリスタッフへお声かけください。
こんにちは!毎日猛暑が続いておりますが、体調はいかがでしょうか?
こんなにも暑くては、元気もなくなってしまいますよね。
水分をしっかりと取って、適度にエアコンも使用されてくださいね。
今日は、皆様に元気の出るお話を、お届けできればと思います。
今月、朝倉市甘木地区で、『甘木祇園山笠』が行われました。
同山笠は、江戸時代から続くとされる須賀神社のお祭りで、無病息災や家内安全を祈願します。
新型コロナの影響で、この何年かは中止を余儀なくされていました。
今年は、5年ぶりに飾り山笠、7月13日の子ども樽神輿、7月15日の追い山笠が、町を元気に駆け抜けました。
私は、町の子ども達と一緒に、樽神輿のサポートをさせていただきました。暑さにも負けないパワーで、「わっしょい!わっしょい!」と、町の中をまわって行く子供たちの姿を見て、とても温かく元気な気持ちになりました。
皆様のお家にも、子ども達のパワーとお祭りの御利益が届きますように!
令和6年7月看護師K
4月より入職いたしました。事務のKです!
6月ももう半分過ぎましたが日に日に日差しは強く、熱くなってきましたね。
私は先日エアコンの掃除を終え、来る猛暑に備えてサーキュレーターを購入いたしました。
エアコンとの併用で今年の夏は快適かつ家計にもやさしくを目指しています。
当院では朝から多くの患者さまが受付時間の前から並んでいただいております。大変ありがたいことでございますがやはり心配なのはこの気温、みなさま並ばれる際には熱中症予防、水分補給を欠かさずお願い申し上げます。
また当院ではホームページの他 LINEでの時間予約を受け付けております。そちらもぜひご活用いただければと思っております。
では!若輩者の私ですがみなさまのお役に立てるよう日々精進して参ります!なにとぞよろしくお願いいたしますね!
はじめまして😌✨️
4月より入職致しました事務のくぼやまです❕
患者様に寄り添い、笑顔になっていただけるように、未熟ですが頑張っていきます✊🏻❤️🔥よろしくお願い致します🙇🏻♀️
こんにちは!
事務のYです。
4月もあとわずか、もうすぐGWに入りますね!
新入生、新社員等、今月から新生活がスタートされた方は、もう新しい環境に慣れてきましたか?
当院の事務にも4月から新しい仲間が増えました!
慣れない業務に四苦八苦しながら毎日頑張ってくれています。
皆様、温かい目で守っていただけると幸いです★
さて、私事ですが、数年前、腕を蚊に刺されたあとが腫瘤になりました。
日に日に肥大していき(主観です)周りから指摘されることが多くなってきたこともあり、勇気をだして手術をすることに・・・。
もちろん執刀医は大嶋先生です!(^^)!
初めての手術でとても緊張していましたが、看護師さんが私の好きな音楽を流してくださり、少しリラックスした状態で手術がはじまりました。
麻酔はチクッと痛みましたが、麻酔が効いて手術中は全く痛みもなく、時折先生や看護師さんが声掛けもしてくださり、あっという間に手術終了。
数年気になっていたものがなくなりスッキリしました(*^▽^*)
術後も良好で、手術してよかったと思っております!
毎週月曜日が当院の手術日です!私のような腫瘤から、手根管症候群、肘部管症候群、腱鞘炎等まで日帰りで手術ができますので、気になる方はぜひご相談されてください!
全然怖くないですよ(*^^)v
こんにちは!
リハビリの平田です。
肩が挙がらない、動かすと痛みがある等々…肩でお悩みの方は多いのではないでしょうか?肩が痛くなっても、五(四)十肩だから仕方がない、いつか治るだろうとそのまま何ヵ月も放置されている方も多いかと思います。いわゆる五十肩(肩関節周囲炎)になっても、いつの間にか治ったと聞いたことのある人がいるかもしれませんが、半数程度の方が2年以上痛みや可動域制限が続いているという文献もあります。
当院でも肩の症状で来院される方はたくさんおられます。肩の症状でリハビリをされている患者様の多くの方が少しづつ改善されますが、改善まで3ヵ月から長い人は半年程度時間がかかってしまう方も…
前置きが長くなりましたが、切らない手術マニピュレーションについて簡単に説明させて頂くと、固くなった肩関節に麻酔をかけ、医師が肩関節を動かすことで可動域を拡大させます。マニピュレーションを実施された患者様のリハビリを、私は現在までに5名担当させて頂きましたが、全員大幅に可動域が改善され、痛みも軽減されています。手が肩までしか挙がらなかった患者様が術後に耳の横まで挙がるようになり、最初の患者様のときは一緒になって驚いたのを覚えています。2年前に始まったマニピュレーション手術は30件以上になり、多くの患者様に喜んで頂いています。夜肩が痛くて眠れない…そうなる前に、手の日帰り手術ができる、手の外科専門医〝おおしま整形外科〟を受診して下さい。
こんにちは、寒い日が続いていますね。リハビリ部門理学療法士の古賀です。
1月11日に朝倉高校野球部さんから話を頂き、「朝倉高校野球部レベルアップ講座」というテーマで、野球における怪我のない体作りについて理学療法士の井上・池田・古賀で講義をさせて頂きました。
最初に池田のほうから、基本的なカラダの仕組みについてと言うことで、筋肉の仕組みやストレッチの正しいやり方を説明させてもらいました。
私のほうからは、野球選手に多い、肘・肩・腰の怪我について説明させてもらい、プロ野球選手の投球動画を見ながら、なぜこの選手が怪我をしてしまったかなどを解説しました。
最後にグループに分かれて、野球に必要な柔軟性のチェックとストレッチの実技を行いました。選手たちにはそれぞれの硬い部位がわかってもらえて、とてもよかったです。
講座終了後には個別で怪我や野球に関する悩みなどを相談してくれて、少しでも朝倉高校野球部の力になることができたのかな、と思っています。
おおしま整形外科では、地域の皆様のために病院内に限らず、病院外での活動も増やしていきたいと考えております。野球だけでなく、バスケットボール・サッカー・バレー・剣道・ボクシングの経験者がいますので、それぞれの競技に合わせた怪我予防についてお話しすることが可能です、またそれ以外の競技でも対応することができます。スポーツに限らず、職場内での肩こり・腰痛予防、ダイエット、年配の方の運動教室なども可能ですので、ご希望される方はご気軽に当院スタッフにお問い合わせください。ご連絡お待ちしております。