慢性疼痛(自己脂肪由来幹細胞治療)

簡単チェックリスト!このようなお悩みはございませんか?

●発症から6ヶ月以上痛みが続く
●痛み止めの薬を服用しているが、3ヶ月以上痛みが続く
●痛みが治ったと思っても再発する
●けがや病気が治っても、痛みが取れない
これらに一つでもチェックが入る方は、「慢性疼痛」の可能性があります。1)
もしくは、痛み以外にもこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
●痛みに対する恐怖感
●痛みに対する不安
●家族や知り合いとの人間関係に過度なストレスを感じる
●睡眠障害・不眠
●食欲不振
●便秘
●恐怖感・不安からくる社会活動の低下
「慢性疼痛」をお持ちの患者さまは痛み以外にも多様な症状をお持ちの方が多くいらっしゃいます。1)
特に痛みが長引けば長引くほど多くの症状を抱えられ、また多くの方がそれが慢性的な痛みによるものとは想像がつきません。
上記のチェックリストに当てはまる方は、一度ご来院いただき、医師にご相談ください。
1)厚生労働行政推進調査事業費補助金 慢性の痛み政策研究事業「慢性疼痛治療ガイドライン」

慢性疼痛とは?

国際疼痛学会(IASP:International Association for the Study of Pain)によると、「治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疼痛に基づく痛み」と定義されています。1)
※日本において、明確な定義はまだございません。
つまり、痛みの原因となったけがや病気が治ったとしても、痛みが長引いたり、なかなか痛みが取れない状態を慢性疼痛といいます。

慢性疼痛の問題点は?

〜慢性疼痛は痛みだけが問題じゃない!あなたの生活と心に悪影響が…〜
上記のチェックリストの通り、痛み以外にも様々な症状を伴うことが特徴です。
「なかなか治らない痛みだから、、、」と放置をしてしまい、慢性疼痛の状態が長引けば長引くほど、多くの症状を伴います。
慢性疼痛治療ガイドラインには、慢性疼痛患者に診られる痛み以外の症状・症候が記載されております。1)
【慢性疼痛患者にみられる痛み以外の主な症状・症候】
1. 認知・感情的要因
抑うつ、不安、欲求不満、怒り、破局的思考、恐怖
2.身体的要因
睡眠障害、ADL低下(不動化や廃用)
3.社会的要因
社会活動性の低下(休職・休学・失職)、家族関係の変化、経済的ストレス
4.スピリチュアルな要因
自己価値観の低下、自己効力感の低下
5.その他の要因
訴訟、医療機関への過度な期待、治療(薬物)への依存
痛みとは関係ないと考えていた症状がこの表にある方は、一度、痛みが原因ではなかったか、これまでを振り返ってみてください。

自己脂肪由来幹細胞治療について

当院は厚生労働省の認定のもと、慢性疼痛に対する新たな治療を取り入れました
おおしま整形外科は厚生労働省に治療計画を提出して、医療活動の許可を得ています。(「第二種再生医療等提供計画番号:PB7210029)

自己脂肪由来幹細胞治療とは?

当院では長引く肩こりや腰痛、関節の痛みなどの慢性疼痛に対して、自己脂肪由来幹細胞治療を取り入れました。
そもそも幹細胞とは何か、と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皮膚や血液など、身体を構成する細胞の寿命は短く、絶えず失われた細胞を再び生み出して補充されていますが、その能力を持った細胞のことを「幹細胞」と言います。
・自己複製能=自分と同じ能力を持った細胞を複製する能力
・多分化能=異なる系列の細胞に分化する能力
つまり、損傷した組織の修復を行う上、新たな細胞を作り出すことができます。
また、炎症を抑えるための物質を分泌しており、痛みの原因となっている炎症に対して働きかけることができます。
これらの能力をもつ幹細胞を体内に投与することで、損傷した組織の修復を行ったり、炎症を抑える効果が期待できます。

従来の治療法と何が違う?

従来の痛み止めの薬や注射はあくまで一時的に炎症を抑えることや痛みを感じにくくさせることで痛みの緩和を図っていました。ただ、根本的な解決に至らず、痛みが長引いたり、一度治っても再発することがあります。
自己脂肪由来幹細胞治療は患者さまご自身の体内にある幹細胞を投与するため、損傷した組織や慢性疼痛の原因となる炎症部分に直接働きかけることができ、根本的な治療を行うことができます。
まずは痛み止めの薬の服用や注射、神経ブロック注射、理学療法(リハビリ)等の従来の治療を受けていただいた上で、
「どうしても治らない」
「これまでいろんな治療を試みたが、十分な効果が得られない」
という方の中で、どうしても痛みが改善されない方はぜひご相談ください。

自己脂肪由来幹細胞治療の流れ

カウンセリング(要予約)

診察・適性判断・画像検査・理学療法士による身体機能評価を行います。関節の痛みの程度や生活上のお困り事をお伺いします。

診察・検査

脂肪採取が可能かどうか、血液検査(感染)、心電図などの検査を行います。
注意:採血で感染症が認められた場合、治療ができません。

診察・採血+脂肪組織(幹細胞を含む)を採取

ご自身の脂肪細胞を採取します。(約1時間)
その後、細胞を加工する専門の施設に輸送します。

幹細胞培養

専門施設において、幹細胞を治療に必要な分まで培養します。(約5週間)

自己脂肪由来幹細胞投与

静脈内に点滴をします。
注射後に経過観察を行います。
入院の必要はなく、そのままご帰宅いただけます。

自己脂肪由来幹細胞治療をする上での注意点は?

これらの治療を選択する上で、事前にご理解いただきたいことがあります。

その1:自由診療(保険適用外)のため治療費が自己負担になります

現在の手術や服薬などによる治療法と比較すると、まだ治療効果に関するデータが少ないため、現時点で自己脂肪由来幹細胞治療は保険適用外であり、自由診療での提供のため、費用は10割負担となります。

その2:自由診療(保険適用外)治療効果にはバラつきがある

自己脂肪由来幹細胞治療は患者さまご自身のもつ細胞を活用した治療法のため、個人の細胞や組織の働きによって効果にバラつきが出ることがございますので、その点は事前にご留意ください。

その3:治療をする上で副作用が伴うことがあります

脂肪を採取する際に感染や痛みを伴う事例、投与時に注射部に熱感、痛み、悪心などの副作用が報告されています。一方で、後遺症が残るような重篤な健康被害に関する報告はございません。
ご自身の幹細胞による治療になるため、重篤な副作用を引き起こすリスクは低いと考えられます。
ただ、
・麻酔薬にアレルギーのある方
・感染症を発症している方
などは自己脂肪由来幹細胞治療の対象外となりますので、予めご留意ください。
その他、患者さまの健康状態で、医師が治療の提供の可否を判断します。

自己脂肪由来幹細胞治療の費用は?

自由診療のため治療費は自己負担となります。

料金

カウンセリング|5,000円(税込 5,500円)
自己脂肪由来幹細胞治療|2,200,000円~(税込 2,420,000円~)

お支払方法

・現金
・振り込み
・クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners など)

医療費控除について

自己脂肪由来幹細胞治療の治療費は医療費控除制度が適応される場合があり、治療費の一部が税金から還付されます。
1月1日~12月31日までの1年間に支払った医療費が100,000円を越える世帯(生計が同一のご家族)は、確定申告の申請後に還付金を受け取れる可能性があります。申告の際に治療費の領収書が必要となりますので、大切に保管してください。
(※領収書の再発行はしかねますので、ご了承ください。)
まずはご相談ください

よくある質問

治療にかかる時間はどれくらいですか?
1回目は脂肪採取及び採血を行うため、およそ1時間になります。
2回目は静脈点滴を行うため、およそ〇〇分になります。
なお、1回目の脂肪採取から、2回目の静脈点滴を行うまでの期間は約5週間です。培養センターで細胞の培養を行います。点滴後は経過観察を行います。
治療した日に運動をしてもいいですか?
治療した当日に激しい運動をしたり、患部をマッサージしたりすることはお控えください。
効果が出るまでにどのくらいの期間が必要ですか?
自己脂肪由来幹細胞治療は個人のもつ細胞や組織を活用した治療法のため、効果にバラつきが出ることがあり、効果や持続時間に個人差がありますが、約1週間~6か月程度で炎症が収まったり、痛みが軽減したりします。