今日はハイドロリリースの講習会が福岡で行われ参加しました。会場はいつもながらの満席です。
先日放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」に出演された帝京大学の笹原先生も講師として講演されました。
ハイドロリリースのいいところは、副作用の殆ど無い生理食塩水などを使用し、
肩こり、腰痛、膝痛、神経痛など、色んな場所で効果が期待できること、
そして、難治性疼痛と言われてきたよくわからない疼痛が、
高解像度のエコーで見つけることができるようになった神経へのハイドロリリースで解決できる可能性があることです。
しかし、ハイドロリリースを行っている整形外科は全体の16%とまだ少数のようです。
なぜならハイドロリリースを行うには高性能のエコー装置が必要で、このような装置が外来で使用できる大きな病院がないからだそうです。
当院ではコニカミノルタ製の整形外科で使用する最上位機種を2台稼働させて使用しています。
笹原先生の講演では、膝関節の疼痛が実際は上の写真に示すような神経が原因で、局所へのハイドロリリースが効果があった症例が提示され、膝痛において関節外に原因があることも多いと述べられていました。
これは日頃の診療においても、膝関節内注射よりも膝関節外の注射が効いている方が意外と多いなと私も感じているところでした。