【膝の痛み】階段の上り下りが辛いのはなぜ?変形性膝関節症の初期症状と治療法

「最近、階段を下りるときに膝がチクッと痛む」「布団から立ち上がるとき、膝がこわばる気がする」

50代を過ぎた頃から、このような膝の違和感を覚える方は少なくありません。「年齢のせいだから仕方がない」「まだ歩けるから病院に行くほどではない」と放置していませんか?

実は、「階段(特に下り)のときの痛み」は、膝の軟骨がすり減り始める「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」の代表的な初期サインです。

この記事では、整形外科医の視点から、なぜ階段で膝が痛むのかという理由(メカニズム)から、初期段階で病院を受診すべき理由、当院で行っている実際の治療の流れまで、科学的根拠に基づいて分かりやすく解説します。

目次

  1. 1.階段の上り下りで膝が痛む原因とメカニズム
  2. 2.見逃さないで!変形性膝関節症のセルフチェック項目
  3. 3.当院で行う専門的な診断と治療(保存療法・リハビリ・注射)
  4. 4.明日から実践!日常生活で気をつけるべきポイント
  5. 5.教えて先生!よくあるQ&A(3選)
  6. 6.受診のすすめ
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  1. 1.階段の上り下りで膝が痛む原因とメカニズム

人間の膝関節には、骨の表面を覆うクッションの役割を果たしている「関節軟骨(かんせつなんこつ)」や「半月板(はんげつばん)」があります。しかし、加齢や筋力の低下、過去の怪我などが原因で、このクッションが少しずつ摩耗していきます。これが「変形性膝関節症」の始まりです。

特に階段の動作では、膝に以下のような莫大な負荷がかかっています。

【院長のワンポイント解説】なぜ「下り」の方が痛いのか? 階段を下りるときは、上るとき以上に、体重を片脚の膝だけで「受け止める(ブレーキをかける)」必要があります。そのため、軟骨がすり減り始めた初期段階では、**「上りよりも下りの方が圧倒的に痛い」**という特徴的な症状が出やすいのです。

 

  1. 2.見逃さないで!変形性膝関節症のセルフチェック項目

変形性膝関節症は、何年もかけてゆっくりと進行する病気です。以下の症状に心当たりはありませんか?

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これらはすべて、膝からの初期のSOSサインです。「痛みが引く時期もあるから大丈夫」と油断しがちですが、膝の内部では少しずつ変形が進んでいる可能性があります。

 

  1. 3.当院で行う専門的な診断と治療(保存療法・リハビリ・注射)

「病院に行ったらすぐに手術を勧められるのでは…」と不安に思う必要はありません。当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルや痛みの進行度(ステージ)に合わせ、エビデンス(科学的根拠)に基づいたオーダーメイドの治療を提案しています。

① 的確な「診断」からスタート

まずは「いつから」「どんなときに」痛むのかを詳しく伺い、医師が実際に膝に触れて、腫れや水が溜まっていないかを確認します。その後、レントゲンを撮影し、骨と骨の隙間(軟骨の厚み)がどのくらい残っているかを正確に診断します。

② 手術をしない「保存療法」

初期〜中期の段階であれば、手術を回避し、「自分の膝」を温存しながら痛みをコントロールする選択肢が豊富にあります

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  2. 4.明日から実践!日常生活で気をつけるべきポイント

クリニックでの治療と同じくらい大切なのが、ご自宅での生活習慣の工夫です。膝への負担を減らすために、以下のポイントを意識してみましょう。

  • ・「洋式」の生活スタイルへシフト 床からの立ち上がりや正座は、膝に大きな負担をかけます。布団からベッドへ、和式トイレから洋式トイレへ、床に座る生活から椅子と机の生活へ変えるだけでも、膝の痛みは劇的に軽減します。
  • ・歩くときの「姿勢」を見直す 猫背になって骨盤が後ろに倒れると、膝が自然と曲がり、常に膝に負担がかかる歩き方になってしまいます。背筋をピンと伸ばし、視線を少し上げて歩くことを意識してください。
  • ・太ももの前側を伸ばすストレッチ お皿の上の筋肉が硬くなると、膝の関節が圧迫されて痛みが強くなります。お風呂上がりなど、体が温まっているときに太ももの前側を心地よく伸ばすストレッチを習慣にしましょう。
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  2. 5.教えて先生!よくあるQ&A

患者様から特によくいただく質問に、専門医がお答えします。

Q1. 市販のコラーゲンやグルコサミンのサプリメントは効果がありますか?

  1. 気休めとしては悪くありませんが、すり減った軟骨が元に戻る医学的根拠(エビデンス)はありません。 サプリメントはあくまで「食品」です。飲めば軟骨が再生するというわけではないため、サプリだけに頼って受診を遅らせてしまうことのないようご注意ください。

Q2. 膝が痛いときは、ウォーキングなどの運動は控えた方がいいですか?

  1. 激しい痛みがあるときは安静が必要ですが、「全く動かさない」のは逆効果です。 動かさないでいると、膝を支える筋肉がさらに衰え、関節が硬くなって余計に痛みが悪化します。当院のリハビリでは、過度な負担をかけずに筋肉を鍛える「正しい動かし方」をお教えしています。

Q3. ヒアルロン酸の注射は、一度打つとずっと打ち続けないといけませんか?

  1. いいえ、そんなことはありません。 ヒアルロン酸は膝の潤滑油のようなものです。初期の患者様であれば、数回注射して膝の炎症が収まり、リハビリや自宅でのストレッチで周りの筋肉が鍛えられれば、注射を卒業して元気に過ごされている方はたくさんいらっしゃいます。
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  3. 6.【受診のすすめ】

膝の痛みは、単に「足が痛い」というだけでなく、「買い物に行くのが億劫になる」「旅行を諦めてしまう」といった、あなたの活動的な人生(健康寿命)を制限してしまう原因になり得ます。

一度すり減ってしまった関節軟骨は、残念ながら自然に元の形に再生することはありません。だからこそ、「これくらいの痛みで病院に行っていいのかな?」と遠慮せず、早期に対策を立てることが大切です。

レントゲン検査で現在の膝の状態を正しく知り、適切なリハビリや治療を行えば、また不安なく階段を上り下りできるようになります。あなたが大好きな趣味や、ご家族との大切な時間をこれからも笑顔で過ごせるよう、私たちは全力でサポートします。

「朝倉市周辺で膝の痛みにお悩みの方は、甘木鉄道線・西鉄線「甘木駅」より北へ車5分、西鉄バス甘木川バス停より徒歩2分の当院へお気軽にご相談ください」

 

2026年06月05日