こんにちは。理学療法士の棚町です。
“最近ペットボトルの蓋が開け辛い…”“食欲もなくて痩せてきた…”“歩くスピードも遅くなったし、すぐに疲れちゃうんだよなぁ…”
こんな症状はありませんか?
今年も災害級の猛暑により、日中の外出や活動の機会が減ることで「フレイル」になるリスクが高まることが懸念されています。
そもそも「フレイル」とは、健康な状態と、心身が老い衰えて歩けないなどの要介護状態との中間のこと。体力が低下して疲れやすくなったり、筋力が低下して転びやすくなったりして、肺炎や骨折につながる危険性が高まります。
現在日本の高齢者の8.7%がフレイルで、その手前であるプレフレイルを合わせるとおよそ半数。また、フレイルは決して高齢者だけのことではなく、若い人でも、暑さで外に出る習慣がなくなる→活動量が低下する→食事量が低下する→筋力が弱っていく、という「フレイルの悪循環」に陥ってしまう可能性が年々高まっていると言われています。
そんな「フレイル」を予防するために重要なのが、運動習慣です。
涼しい室内で、①ストレッチ・②筋力トレーニング・③全身運動(有酸素運動)など、毎日必ず何かしらの運動を行う習慣を、意識して取り入れていけるといいですね。
運動を始める前は億劫でも、動いた後はスッキリして“動いて良かった~”と思えるから不思議です。その後食べるご飯も一段と美味しく感じます。
車がある、スマホがある、注文すれば家に物が届く…
わざわざ動かなくても生きていける時代だからこそ、あえて「動く」ということを選択していかなくてはいけないよな…と、自分自身にも言い聞かせながら、それでもやっぱり「ラクしたい」という怠惰な気持ちと戦う毎日です。
…とはいえ、室内でも熱中症に注意して、動いた後には水分補給と、十分な休息をとってくださいね。どんな運動をしたらいいのかわからない方は、ぜひリハビリスタッフへお声かけください。