ある日、私が治療の合間にストレッチをしていると、
患者様から「腰が悪いの?」と声をかけられました。
実を言うと、この声かけは運動をしているとよくあります。
このよくある声かけに対し、私の中には“引っかかり”がありました。
結論から言うと、私は「痛い」から運動をするのではなく、
「痛くならない(予防)」ために運動をします。
この運動目的の差違が“引っかかり”となっていたのです。
では、なぜこの様な違いが生じたのでしょう?
・運動は痛くなってから?
運動は痛くなる前にするべきか?それとも痛くなってから?
その答えは「どちらも正解」です。
これは、運動=マウスケア(歯磨き)に例えると分かり易いです。
歯磨きは虫歯になる前も、なった後も変わらず継続する事に意味があります。
もし、虫歯になってしまった時は、磨き残しがあるという事なので、工夫が必要になります。
同じように、毎日運動をしていても、痛みが出てしまった場合、
運動をやめるのではなく工夫が必要になります。
運動は種類・強度・時間の要素で構成されており、この3点を工夫する事になります。
歯並びに応じて磨き方を変えたり、時にはフロスやマウスウォッシュを使うように、
運動も自分の身体に応じた種類・強度・時間を選択し、毎日続ける事が健康寿命を延ばす重要な習慣となります。
皆が当たり前に毎日歯磨きをするように、運動を毎日する事が当たり前の世の中になりますように。
リハビリ:井上
太平山 山頂にて